10月30日(木)の午後、奥三河総合センターの体育館で、へき地芸術教室が開催されました。
生の芸術に触れる機会の少ないへき地の子どもたちに、毎年、観劇や音楽鑑賞の機会を設けていただけるありがたい事業です。
今年は、人形劇団むすび座の人形劇「ピノキオ」を観させていただきました。
上演作品は、原作イタリアの作家カルロ・コッローディの児童文学作品「ピノキオの冒険」を、むすび座の方が、脚色、演出されたものでした。
失敗や挫折を繰り返しながらたくましく成長していくピノキオと、ピノキオに無償の愛を注ぐ心優しいジェペットじいさん、二人は、試練を乗り越え、互いを思いやり合う家族になっていきます。
ストーリーも構成も、大変よくできており、人形の操作や演技や歌、舞台環境や音響なども、お見事で、脚本、演出が抜群でした。
上演中の舞台や客席の写真撮影は、できませんでしたので、残念ながら、芸術教室の様子を十分お伝えできませんが、子どもたちは、食い入るようにして観ていました。
舞台と客席が近く、また、客席の間を走り回っての演技も多くあり、演じる人と観る人が一緒の空間にいるという一体感、温かさも、大変魅力的でした。
~子どもたちの感想~
ピノキオが自分は人間になれなくてもいいから、おじいさんの命を助けてほしいと祈ったところに、いちばん感動しました。おじいさんの深い愛情にも、すごく感動しました。それから、むすび座のみなさんは、声が大きくて、よく通っていて、表現力がすばらしかったです。ぼくも学芸会のときに、あんなふうに声を出したいと思います。(4年Mくん)
ピノキオは、姿は、人間にはなれなかったけれど、最後には、とても優しくなって、心は、人間になれたと思います。ピノキオとおじいさんは、本当の家族になったと思います。ぼくは、よかったなとほっとしました。人形劇を観られて、楽しかったです。(4年Hくん)
~教員の感想~
人形劇でも、劇全体のスケールが大きくて、お化けザメに飲み込まれるところが、とても迫力がありました。大道具や小道具のアイディアやセンスも、いいですね。むすび座の方々は、とにかく発声が素晴らしいですよね。普段から鍛えておられるのでしょうね。しかも、声色も言い回しも、非常に表現力があって、歌も上手で、感動しました。パントマイムやサーカスの場面なども、工夫されていて、感心しました。学芸会の劇づくりの参考になります。いいものを観させてもらいました。(A教諭)
帰りに、むすび座のみなさんが、見送ってくださいました。子どもたちは、人形に触らせていただき、喜んでいました。人形に「さようなら」を言って、バスに乗りました(^.^)/~~~