今日は、毎年恒例のキビウでのお茶摘みの日でした。雲があり、暑すぎることもなく、絶好の茶摘み日和になりました。
初夏のキビウは、草木の緑が美しく、特にお茶の新芽は、一際きらきらと輝いていました。
茶畑を提供してくださっている竹下さんのお話によると、このキビウでのお茶摘みは、竹下さんが学校を卒業した年、昭和28年に始まったとのことです。
なんと62年間も続いている清嶺小学校の伝統的行事です。
そして、本校の子どもたちは、このキビウでのお茶摘みを、とても大切に思っています。
地域のお年寄りの方々にお茶をお届けする「お茶配り」の活動につながる活動だからです。
今年も、子どもたちは、「独りで暮らしていらっしゃるお年寄りのみなさんに喜んでいただきたい」という思いをもって活動しました。
はじめの会で、児童会長のKさんが、竹下さんに、お願いとお礼のあいさつをしました。
「今日は、お世話になります。竹下さんが、整備をしてくださったおかげで、今年もお茶摘みをさせていただけます。本当にありがとうございます。よろしくお願いします。」
今年は、生葉50kgという目標を設定。去年が、32.5kgだったので、かなり高い目標です。
さあ、いよいよ、お茶摘みのスタート!
子どもたちは、なかよし班ごとに、茶畑に広がって、どんどん新芽を摘んでいきます。
「去年よりも多く摘みたいです。目標の50kg、絶対摘みます!」
「他の班よりまだ少ないから、もっとがんばって摘まないと。」
子どもたちの言葉からも、やる気が伝わってきました。
全校児童20人と職員、みんな真剣です。休憩を挟んで、正味1時間、お茶摘みに熱中しました。
摘んだ感想を尋ねると、明るい返事が返ってきました。
「お茶摘みは、楽しいです。葉っぱが、かごにどんどんたまっていくのが、うれしいし、おもしろいです。かごに7はい摘みました。」
「みんながんばって真剣に摘んでいたので、とてもよかったです。50kgあるといいです。」
「6年間でいちばんたくさん摘めたので、よかったと思います。お茶配りもがんばりたいです。」
どの子も、達成感に満ちたすがすがしい表情をしていました。
終わりの会では、竹下さんに、「茶つみ」の歌を聞いていただきました。お礼の気持ちが伝わるように心を込めて歌いました。子どもたちの清らかな歌声が、キビウの山に響きました。
竹下さんと一緒に記念写真も撮りました。今年は、例年にも増して、子どもたちの笑顔が輝いています。校長先生が、ポーズをとって、疲れている子どもたちを笑わせてくれたのです。
下校時の全校夕会で、児童会長のKくんが、収穫量を発表しました。
「今日、摘んだお茶は、全部で83.5kgありました。」
全校の子どもたちの顔が、ぱっと明るくなりました。
職員が機械で摘んだ分も入ってはいましたが、手摘みだけでも、50kgは達成!立派です。
目標に向かって、お年寄りのためにがんばった、ひたむきな心優しい子どもたちに、拍手!
そして、竹下さんはじめ、バスの運転手さん、お茶工場の方々、支えてくださった皆様に感謝!
今年も、和やかな、すばらしいお茶摘みになりました。